日本では2022年4月29日に公開された映画『ツユクサ』。
この記事では、映画『ツユクサ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ツユクサ』の公式予告編
《ツユクサ ・予告編》
今を、明るく、元気に前向きに生きる人に贈る、どこにでもあるような大人のおとぎ話。
公式サイトより引用
主人公・五十嵐芙蓉美の日常に起きる小さくて大きな奇跡。
誰にでも起こりうる、日常の小さな奇跡との出会いを気づかせてくれる心温まる物語。
大人の人生にそっと寄り添ってくれる温かい映画になっています。
主演の小林聡美さんは「日常のなかにファンタジーがあって、恋愛もあって、ちょっと不思議な、とてもチャーミングな物語」と話しています。
映画『ツユクサ』のあらすじあ(ネタバレなし)
とある田舎の港町に暮らす五十嵐芙美(小林聡美)。
ある日、運転中に隕石に衝突するという一億分の一の確率という奇跡的な出来事に遭遇する。
年齢の離れた小学生の親友・航平(斎藤汰鷹)と浜辺を探し、月の石を拾い”なんだか幸せになれる気がする”と話す芙美。
気の合う仲間や友人と穏やかに生活している芙美ですが、実はある悲しみを秘めてここで一人で暮らしていた。
小さな幸せを感じながら穏やかな生活を送る中、この町に越してきたツユクサの葉で草笛を吹く男性・篠田吾郎(松重豊)との出会いを通じ、日常の中にささやかな希望を見いだしていく。
映画『ツユクサ』の解説
脚本家の 安倍照雄さんが描くオリジナルストーリーを、『愛を乞うひと』など数々の人生模様を描いてきた平山秀幸監督が映像化。
お二人が10年以上あたためてきた、人生を応援する物語です。
主演に小林聡美、共演者には松重豊、平岩紙、江口のりこ泉谷しげるらが名を連ねている。
昭和の名曲「あなたの心に」が監督の希望でエンディング曲として使われています。
ロケ地のほとんどを伊豆半島の西伊豆町で撮影。海の町のすがすがしい風景も楽しめる作品。
映画『ツユクサ』の感想
長い人生、幸せを求めながらもいろいろな挫折を味わうこともありますが、そんな時に一度立ち止まって、またささやかな幸せを見つける。そんな希望のあるストーリーです。
10歳の小さな親友との交流、大人のラブストーリー、日常の仲間たちとの交流がゆったりと自然に描かれているのがいい。
落語家白酒師匠が登場する度に、クスッと笑える楽しさもあります。
派手な演出が無く、クスッとしたりきゅんとしたり、観ていて心地よい映画でした。
何気ない日常に見えて、誰もが傷や秘密を抱えながら生きている。それをうめることはできなくても、優しく寄り添ってくれる人がいれば頑張れる。そんな気持ちにさせてくれる心があたたまる作品です。
映画『ツユクサ』の見どころ
職場の気の合った仲間、小さな親友、新しく出会った男性とのハートフルなストーリーと芙美さんの過去や、わきを固める俳優さんの演技も見どころ。
小林聡美、平岩紙、江口のりこという仲良し3人組の掛け合いも息ピッタリでほっこりさせられます。
桃月庵白酒師匠や瀧川鯉昇師匠の出てくるシーンがおかしくて笑える。
小林聡美さんと松重豊さんとの組み合わせは、小柄な女性と長身の男性チッチとサリーをイメージしたのだとか。
映画『ツユクサ』の登場人物・キャスト
- 五十嵐芙美:小林聡美
- 櫛本直子:平岩紙
- 航平:斎藤汰鷹
- 菊地妙子:江口のりこ
- 櫛本貞夫:渋川清彦
- マスター:泉谷しげる
- 勅使河原:ベンガル
- 篠田吾郎:松重豊
映画『ツユクサ』のスタッフ
監督:平山秀幸
脚本:安倍照雄
音楽:安川午朗
主題歌:中山千夏「あなたの心に」(ビクターエンタテインメント)
配給:東京テアトル