日本では2003年1月に公開された映画『猟奇的な彼女』。
この記事では、映画『猟奇的な彼女』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『猟奇的な彼女』の予告編より
史上最強にキュートで凶暴な“彼女”!
でも、彼女の秘密はボクだけが知っている・・・“猟奇的な彼女”と付き合う心得(抜粋)
その1.女らしいことを要求してはいけない
その2.酒は3杯以上飲ませないこと、人を殴りまくるから
その3.付き合って100日目にはバラの花をプレゼントする
その4.殺すって脅された時は、本当に死ぬつもりで公式サイトより引用
狂暴で酒飲みの「猟奇的な彼女」と、彼女に翻弄される優しい青年チョヌを描いたドタバタラブコメディ。
地下鉄で泥酔していた彼女と偶然出会ったチョヌは、仕方なく介抱することに。
その出会いをきっかけにチョヌは狂暴で生意気な彼女の不思議な魅力に惹かれていくのでした。
映画『猟奇的な彼女』のあらすじ(ネタバレなし)
大学生のキョヌはごく普通の優しい青年。
地下鉄で泥酔し電車にひかれそうになった彼女を助けるところから物語が始まります。
暴力的で口が悪く酒乱の彼女に振り回されるキョヌ。
しかし、暴力を振るわれ傷だらけになりながらも、彼女にどんどん惹かれていくのでした。
彼女もキョヌの優しさに癒されていき、二人は付き合うことになります。
しかし、彼女はキョヌに本心を見せることはありません。
そしてある日、キョヌは彼女の両親に紹介されることに。
そこで彼女がある男性とお見合いをさせられることを知るのでした。
二人の関係はどうなるのでしょうか。
さらに彼女はキョヌに心を開くのでしょうか…。
映画『猟奇的な彼女』の解説
2001年7月公開の韓国映画。
公開後6週連続1位を記録し、2001年度の興行収入は2位という結果を残しています。
「ヨプキ(猟奇)」という言葉が流行するなど、若者を中心に小説、映画ともに大きな話題となりました。
日本での公開日は 2003年1月。
公開劇場の数が少なかったこともあり興行成績こそふるわなかったものの、公開後も口コミが広がり続けました。
韓流ブームの先駆けとして今でも広く知られている作品です。
また、ベストセラー小説の映画化にもかかわず制作費が少なかった作品でもあります。
監督やスタッフがエキストラに参加し予算節約を行ったことも話題となりました。
映画『猟奇的な彼女』の見どころ
この作品の見どころは、文字通り狂暴なヒロインである「猟奇的な彼女」です。
泥酔し暴言を吐き、チョヌに暴力を振るう攻撃的な女性という、普通のラブコメのヒロインとは一味も二味も違います。
そんな彼女の姿に戸惑いを感じながらも、チョヌと同じように、どんどん惹かれていきます。
彼女を演じるチョン・ジヒョンの演技力の高さとキュートさが、今までにない魅力的なヒロインを作り上げています。
また、前半は王道のドタバタなラブコメ的なストーリーでありながら、後半はスピーディに物語が進みます。
意外なストーリー展開も見どころと言えるでしょう。
さらに、主題歌であるシン・スンフン『I Believe 』や、パッヘルベル『カノン』の切ないメロディにも注目です。
映画『猟奇的な彼女』の感想
「猟奇的な」という映画タイトルのイメージとは異なり、素敵な純愛が描かれている王道ラブコメ作品です。
暴力的でハチャメチャな女性とそれに振り回される男性という異色なカップル。
二人のドタバタ劇に引き込まれていくあっという間の122分でした。
韓国映画好きの方はもちろん、ラブコメ好きの方や純愛系の作品が好きな方にもおすすめです。
映画『猟奇的な彼女』の登場人物・キャスト
俳優:役名
チョン・ジヒョン:“彼女”
チャ・テヒョン:キョヌ
キム・インムン:キョヌの父親
ソン・オクスク:キョヌの母親
ヤン・グムソク:キョヌの叔母
ハン・ジンヒ:“彼女”の父親
映画『猟奇的な彼女』のスタッフ
監督:クァク・ジェヨン
原作:キム・ホシク
脚本:クァク・ジェヨン