日本では2001年10月6日に公開された映画『ロック・ユー!』。
この記事では、映画『ロック・ユー!』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ロック・ユー!』の公式予告編
映画《ロック・ユー! :予告編》
階級なんてブチ壊せ!!
『グラディエーター』『パトリオット』に続く興奮のスペクタクル・アクション!
公式サイトより引用
中世のヨーロッパを舞台に、「いつかは騎士になりたい」と騎士にあこがれた平民の少年ウイリアムが、どうやって貴族のみがなれる騎士となって成功していったのかを描くサクセスアドベンチャー。
「トーナメント」と言われる馬上槍試合をメインに、仲間との友情や身分違いの恋、真の騎士道、平民だって運命を変えられるという戦う姿勢にも感動をもらえる作品です。
原題「A Knight’s Tale」を邦題「ロック・ユー!」とし、随所にロック曲が流れ場面を盛り上げます。
映画『ロック・ユー!』のあらすじ(ネタバレなし)
舞台は14世紀のイギリス。平民として生まれ、騎士に憧れていた少年ウイリアム。
騎士に憧れる息子を思い父親は、騎士エクター卿にウィリアムを従者として託した。
ある日、試合の最中にエクター卿が死亡してしまう。それを隠し、ウィリアムは主人エクター卿の甲冑を身に着け試合に出場。未経験ながらも初勝利を収めたウイリアムは、次々と勝ち進み、あれは誰だ?という存在になっていく。
身分を偽り、「1カ月で世界一強い騎士になる」と貴族しかなれない騎士になるため必死で腕を磨く。
従者仲間であったローワンやワットと共に旅を続けながら、途中で知り合った貧乏作家や、軽く機能的な甲冑を作りウイリアムに手を貸してくれる女鍛冶師ケイトなど素敵な仲間と出会い、身分を偽りながらも真の騎士になろうと努力します。
1カ月後に行われるルーワンでの大会を目指し猛特訓のウイリアムは、ライバルの強豪アダマー伯爵との勝負や貴婦人ジョスリンとの恋、お忍びで試合に参加していたエドワード黒太子との出会いを経て、騎士として成長していきます。
しかし、恋敵でもあるウイリアムのことを良く思わないアマダ―伯爵は、「奴は偽物だ!」とウイリアムの秘密を暴こうとする。
素性がばれたら処刑されてしまうと逃亡することを促されるがウィリアムは、「俺は騎士だ。逃げないで戦う!」と逃亡せず、騎士として堂々と振る舞う事を決意していたが・・・。
映画『ロック・ユー!』の解説
2001年5月11日 原題「A Knight’s Tale」としてアメリカで公開。
オーストラリア出身の俳優ヒース・レジャーのハリウッド初主演となった作品です。
歴史映画とはいえ、クイーン、デビッド・ボウイ、エリック・クランプトンなどロックな楽曲が劇中に流れ、全編を彩ります。
実在した人物で英国の詩人「ジェフリー・チョーサー」をわき役に据えたり、歴史上の人物「黒太子エドワード」がお忍びで大会に出場していたりと物語に深みを持たせています。
中世の貴族のスポーツともいえる馬上槍試合が、かなりリアルに描かれていて、見ごたえがあります。
映画『ロック・ユー!』の見どころ
個人的には、個性的な役どころの多いヒースレジャーとは違う、ヒーロー的な魅力と屈託のない笑顔が存分に楽しめる作品であるところが見どころです。
主人公のウィリアムは身分を偽ってはいますが、騎士道を貫く心は真の騎士であり、常に正々堂々と戦います。その姿に何よりも熱く感動させられます。
馬上槍試合の場面がリアルで迫力があります。甲冑を纏い、片手には長く重い槍をもち馬に乗り、疾走しながら向かってくる相手と突き合う迫力をタップリ見ることができます。
歴史的背景を飛び越え、ヒロインが現代風のモダンな衣装やオリエンタルな衣装を着ていたりするのも見どころ。
中世の世界観とクィーンの楽曲やロック曲の組み合わせも、妙にしっくりと馴染んで盛り上がります。
映画『ロック・ユー!』の感想
騎士に憧れたウイリアムが身分を偽りながらも騎士道を貫き、仲間との友情や恋も交えた青春物語でもあり、観終わった後に爽快感を味わえます。
笑いがたくさん散りばめられており、一緒に旅をしたり、仲間となって協力してくれるわき役が、ひと味もふた味も個性豊かでコミカルに描かれていてクセになります。
他の作品では重いテーマでシリアスな役だったり、奇抜なメイクをすることが多いヒースレジャーですが、明るく爽やかな笑顔がたくさん見られる魅力あふれる作品です。
重い甲冑を着て、槍を片手に疾走しながら激突し合う迫力のあるシーンも見どころで、この競技をタップリ見せてくれる作品です。
どの騎士も甲冑姿がカッコいいんです。
身分詐称がばれて、あわや処刑されるのかというラストも、思わぬ展開となり観終わって納得の満足感を味わえます。
何度も観たくなり、何度も観た作品です。
映画『ロック・ユー!』の登場人物・キャスト
役名:俳優
ウイリアム:ヒース・レジャー
カウント・アデマール:ルーファス・シーウェル
ジョサリン:シャニン・ソサモン
ジェフリー:ポール・ベタニー
ローランド:マーク・アディ
ケイト:ローラ・フザー
映画『ロック・ユー!』のスタッフ
原作
監督:ブライアン・ヘルゲランド
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
音楽:カーター・バーウェル
主題歌:We Will Rock You /クイーン
製作:ティム・バン・レリム/トッド・ブラック