映画『アメリカングラフィティ』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

洋画

日本では1974年12月21日に公開された映画『アメリカングラフィティ』。
この記事では、映画『アメリカングラフィティ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『アメリカングラフィティ』の予告編より

舞台は1960年代初頭のカリフォルニア。高校を卒業し、大学へ入学するために故郷から飛び立っていく若者たちが過ごす一夜を描いた青春群像劇です。

全編に流れるロックンロールなど当時のヒット曲、そしてカスタマイズされた”アメ車”のオンパレード。その他にも60年代のファッションや風俗など、ノスタルジックな魅力あふれる作品となっています。ジョージ・ルーカス監督の出世作ともなりました。

映画『アメリカングラフィティ』のあらすじ(ネタバレなし)

1962年9月。とあるドライブインに多くの若者が集まっています。高校を卒業し大学入学のために、翌日にはこの街を去るカートとスティーブもその中にいました。

カートは街を去ることをためらいますが、カートの妹・ローリーと付き合っているスティーブは大学生になったら大いに羽を伸ばそうと考えています。

さまざまな思惑を抱えた若者たちが、カーレースやダンス・パーティなどに興じ夜明けまで騒ぎ続けるのでした。
お互いに愛を確かめ合うスティーブとローリー。一人で街をぶらつくカート。恋愛をめぐるトラブルなどさまざまなことが起こりますが、明け方には皆それぞれの道を歩むために街を離れていきます。
最後には彼らのその後の人生も描かれています。ともに過ごした青春時代がフラッシュバックされて、非常に印象的な流れとなっています。
あの名作「スタンド・バイ・ミー」のラストに似てますね。

映画『アメリカングラフィティ』の解説

1962年当時はケネディ大統領も健在であり、アメリカも未だベトナム戦争の泥沼にはまってはいませんでした。言うなればアメリカがまだ平和で無垢な時代であったとも言えるでしょう。
そんな時代の風景を切り取ったこの作品。
夜通し遊ぶ若者たちの無邪気とも言える姿がとても新鮮であり、また懐かしく映ります。

ジョージ・ルーカス監督は前作の興行的失敗を踏まえ、一般受けする青春物語を構想してこの「アメリカン・グラフィティ」制作に着手しました。

これが功を奏し「アメリカン・グラフィティ」は大ヒット。興行収入1億1500万ドルを弾き出して、当時としては非常に収益性の高い作品と言われました。

さらにアカデミー賞ノミネート。ゴールデン・グローブ賞作品賞・最も有望な新人賞(ポール・ル・マット)受賞。ニューヨーク映画批評家協会賞・脚本賞受賞の栄誉に輝きました。

映画『アメリカングラフィティ』のみどころ

はっきりとした起承転結は見られませんが、まさにタイトル通り落書き(グラフィティ)のように青春時代の断片を切り取り、構築されたストーリーは秀逸です。

そして当時のヒット曲の数々。現在でもよく聴く曲も多く、ノスタルジックな雰囲気に浸れます。

また、続々と登場する”アメ車”の数々、ファッション、食べ物など細部にこだわった演出も素晴らしくて、まるでタイムマシンに乗ってあの時代に戻ったように感じることもあります。

ハリソン・フォードやリチャード・ドレイファスなどのちにビッグネームとなる俳優たちがとにかく若い!新鮮な演技が見どころです。ハリソン・フォードはこの映画のおかげで「スター・ウォーズ」のハンソロに抜擢されたのかもしれません。

映画『アメリカングラフィティ』の感想

全編に渡り青春の甘く切ない青春ストーリーが展開されます。
忘れていた何かを思い出させてくれるような、宝物のような作品だと思います。

選曲も秀逸で、音楽を聴くだけでも十分に楽しめる、私にとっては何度も繰り返し観たい映画です。

映画『アメリカングラフィティ』の登場人物・キャスト

役名:俳優

カート・ヘンダーソン:リチャード・ドレイファス
スティーヴ・ボランダー:ロン・ハワード
ジョン・ミルナー:ポール・ル・マット
テリー・フィールズ:チャールズ・マーティン・スミス
ローリー・ヘンダーソン:シンディ・ウィリアムズ
デビー・ダンハム:キャンディ・クラーク
キャロル・モリソン:マッケンジー・フィリップス
ボブ・ファルファ:ハリソン・フォード
ウルフマン・ジャック:ウルフマン・ジャック

映画『アメリカングラフィティ』のスタッフ

監督:ジョージ・ルーカス
製作:フランシス・フォード・コッポラ
共同製作:ゲイリー・カーツ
脚本:ジョージ・ルーカス  グロリア・カッツ  ウィラード・ハイク
撮影:ロン・イブスレイジ  ジョン・ダルクイン
衣装:アジー・ゲラード・ロジャース
編集:バーナ・フィールズ  マーシア・ルーカス

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