映画『アイム・ノット・ゼア』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想

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日本では2008年4月26日に公開された映画『アイム・ノット・ゼア』。

この記事では、映画『アイム・ノット・ゼア』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『アイム・ノット・ゼア』の概要

アイム・ノット・ゼア

トッド・ヘインズ監督が、アメリカの音楽史の伝説と呼ばれるボブ・ディランの激動の半生を6人の俳優たちによって映画化を実現させた音楽伝記ストーリーです。
実現させたトッド・ヘインズ監督は、ディランの長男であるインディペンデント映画監督のジェシーを通して、マネージャーであるジェフ・ローゼンと知り合い、この企画を提案したと言われています。

映画『アイム・ノット・ゼア』のあらすじ(ネタバレなし)

鬼才と呼ばれるトッド・ヘインズが、様々な姿を持ったボブ・ディランの人生に迫ります。
1962年にデビューしてから、自らのイメージの破壊と再生を繰り返しつつ、「生ける伝説」と呼ばれているボブ・ディラン。

自身を発明し続けるという彼は、2016年にはノーベル文学賞まで受賞しました。この功績は、ディランの歌に一度も触れたことがない人々にまで再び知れ渡る結果となります。

音楽の長い歴史を振り返る時、必ず出会う存在ともいえるボブ・ディラン。
これまで、ディランの音楽やその人生をテーマの映画化は度々、企画されてきましたが、本人の許可が得られず、実現には至りませんでした。しかしこの映画は、初めて本人から公認された作品なのです。

映画『アイム・ノット・ゼア』の解説

この作品は、アメリカで2007年11月21日に、日本で2008年4月26日に、それぞれ公開されました。
配給は、アメリカにおいてはワインスタイン・カンパニーが、日本においてはハピネット/デスペラードが、それぞれ担っています。

「アイム・ノット・ゼア」は、第64回ヴェネツィア国際映画祭において審査員特別賞と女優賞を受賞しました。
またケイト・ブランシェットは、この作品で、第65回ゴールデングローブ賞を始めとした様々な賞で助演女優賞を受賞しています。
撮影はカナダ・ケベック州モントリオールにおいて2006年7月に行われました。

映画『アイム・ノット・ゼア』の見どころ

この企画の実現するために用意された資料には映画のタイトル「I’m Not There」(私はそこにいない)と書かれたと言います。
ランボーの「私は一人の他者である」という言葉を彷彿させる一言でした。
トッドとディランは、一度も会ったり、話したりすることはありませんでした。それは互いに望めば可能でしたが、実現することはありませんでした。

監督は、ディランの歌や詩、自伝、映像、ドキュメンタリー映画だけに止まらず、ディランに影響を与えた様々な作品や社会的背景、制作をした場所や住んでいた場所などに赴き、徹底的にディランを調べて、撮影に臨みます。

そして6人の俳優が7つのステージでディランを演じ、7つの物語は交差して、一人のボブ・ディランという人間像に迫るのでした。

映画『アイム・ノット・ゼア』の感想

ボブ・ディランをあまりよく知らない世代であっても、2006年のノーベル文学賞の受賞は、衝撃的かつ感動的なものであり、ロックスターが文学賞を受賞するということは希望でもありました。
そのディランの真髄に迫ったこの作品は、新たな衝撃でもあります。

映画『アイム・ノット・ゼア』の登場人物・キャスト

役名:俳優

ジャック/ジョン牧師:クリスチャン・ベール
ジュード:ケイト・ブランシェット
ウッディ:マーカス・カール・フランクリン
ビリー:リチャード・ギア
ロビ:ヒース・レジャー
アーサー:ベン・ウィショー
クレア:シャルロット・ゲンズブール:クレア

映画『アイム・ノット・ゼア』のスタッフ

監督・脚本トッド・ヘインズ
脚本オーレン・ムーヴァーマン
音楽ボブ・ディラン
撮影エドワード・ラックマン
編集ジェイ・ラビノウィッツ

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