映画「リトル・ダンサー」のあらすじ・解説・みどころ・感想

洋画

映画「リトル・ダンサー」は2000年9月29日にイギリスで公開、日本では2001年1月27日に公開されました。

この記事では、映画「リトル・ダンサー」のあらすじ・解説・みどころ・感想について書いています。

映画「リトル・ダンサー」の概要

イギリスの閉鎖的な炭鉱町に生きる少年、ビリーはふとしたきっかけでバレエに魅了されてしまいました。
「バレエは女がやるものだ」と激怒する、昔ながらの炭鉱夫の父親。
お互いに歩み寄れないまま、ビリーはバレエの道に突き進んでいこうとします。
かけがえのない親子の絆や、夢を持ち努力することの素晴らしさを描いた秀作です。

映画「リトル・ダンサー」のあらすじ

舞台は1984年のイギリスの炭鉱町、ダラム。父の趣味であるボクシングを習っていた少年ビリーは、ある日バレエに触れその素晴らしさに虜になってしまいます。

町は炭鉱が不況であり、毎日ストライキが行われている状況でした。なけなしのお金でボクシングを習わせていたのは父でした。

昔ながらの職人気質の炭鉱夫である父は「男がバレエなんて」と大激怒し、バレエを習うことは反対されます。それでもバレエへの夢を諦められないビリーは、夢に向かって歩みだすのです。

少年の夢が、閉鎖的だった家族をも変えてゆく、夢を持つことの素晴らしさを教えてくれる作品です。

映画「リトル・ダンサー」の解説

2000年にイギリスで制作された青春ドラマ映画です。
英国アカデミー賞では、主演男優賞、助演女優賞、英国作品賞を受賞しています。

監督はスティーブン・ダルドリーです。ロンドンのロイヤルコート劇場の芸術監督を経験しています。本作が長編作品1作目となり、アカデミー賞にノミネートされました。

主演のジェイミー・ベルは約2000人の中から選ばれ、オーディションでは6歳から始めたダンスを披露し、賞賛を受けました。

ビリーがダンスをするシーンのBGMにはT・レックスやザ・ジャムといったイギリス出身のアーティストの楽曲が使われています。

映画「リトル・ダンサー」のみどころ

おどおどとしていたビリーがダンスの楽しさに目覚め、表情が明るくなって行くところが素晴らしいです。
第2の主人公でもある父が、妻を亡くした寂しさや頑固な職人気質を巧みに演じています。

ビリーの情熱に触れ、最初は反対していた夢を応援していく過程が見ている者の涙を誘います。
いつの時代も、子供を思う親の気持ちは変わらないことを伝えてくれます。

今でこそ、男性がバレエを習うことは違和感がありませんが、2000年以前の閉鎖的な街では大変だったであろうことが分かります。

ラストシーンは圧巻の一言。父親の表情は号泣必死です。

映画「リトル・ダンサー」の感想

とにかくビリーを演じたジェイミー・ベルが最高にキュートです。
こっそり飛び跳ねるシーンは何回も見たくなります。

後半からは、頑固おやじと思っていた父親に急に感情移入してしまい、涙が止まりませんでした。
夢を追う素晴らしさと、家族の絆の物語です。

映画「リトル・ダンサー」キャスト

ビリー・エリオット   : ジェイミー・ベル
サンドラ・ウィルキンソン: ジュリー・ウォルターズ
ジャッキー・エリオット : ゲイリー・ルイス
トニー・エリオット   : ジェイミー・ドラヴェン
25歳のビリー      : アダム・クーパー

映画「リトル・ダンサー」スタッフ

監督:スティーブン・ダルドリー
脚本:リー・ホール
製作:グレッグ・ブレンマン
ジョン・フィン
製作総指揮:ナターシャ・ワートン
チャールズ・ブランド
テッサ・ロス

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