映画『大人は判ってくれない』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

洋画

日本では1960年3月17日に公開された映画『大人は判ってくれない』。
この記事では、映画『大人は判ってくれない』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『大人は判ってくれない』の概要

主人公は、学校の成績が悪く、いたずらっ子で先生に怒られていました。
家庭環境は厳しく、辛い思いをしていました。
そんな少年の楽しみは映画を見ること。
自分を頭ごなしに怒る大人たちは、「反抗期」だと言いますが、大人の世界に悩む少年の心を表現した作品となっています。
大人の世界を痛烈に批判した、とある少年の青春映画です。

映画『大人は判ってくれない』のあらすじ(ネタバレなし)

男子高に通う、いたずらっ子の少年「アントワーヌ」。
いつも、大人に目を付けられ、大人たちから怒られることになります。
学校では先生に目を付けられ、家では厳しい母と稼ぎの少ない父親に囲まれ、辛い生活を送ります。

映画を見ることが楽しみな少年でしたが、ある日、大好きな小説家の文章をそのまま写して提出した作文がばれてしまい、親友が停学になったことをきっかけに、アントワーヌも家を出ます。
親友と共に過ごしますが、非行少年として少年鑑別所へ送られてしまいます。
束縛された生活を送りますが、そこから脱獄をはかり、大きな海にたどり着きます。

映画『大人は判ってくれない』の解説

1959年6月3日にフランスで公開された映画です。
日本での公開は、1960年3月17日です。
上映時間は99分となり、製作国はフランスです。
この作品は、フランスワ・トリュフォー監督の最初の長編映画となっています。
監督が短編映画を手掛けた後の、自分自身の少年時代の自伝というべき作品となっています。
全編モノクロ作品です。
カンヌ国際映画祭に出品し、監督賞を受賞しています。
この作品の成功に続き、「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズを発表することになります。
原題は、フランス語の慣用句「無分別、不埒な生活を送る」に由来しています。

映画『大人は判ってくれない』のみどころ

子どもと大人の境目という難しい年齢の少年の、心の揺れ動きというのを表現されている作品で、子どもの気持ちや大人の勝手さなどを感じることができるのが見どころです。

主演の男の子の、大人たちへの不信感や、いらだち、不安な気持ちなどがしっかりと演じされているので、感情移入しながら作品を見ることができます。

モノクロ作品ということで、とても味のある作品になっていますし、少年に会いに鑑別所にやってきた母親の津得たい一言や、そこでの少年の表情など、とても演技が素晴らしく、心の葛藤や怒りなど、見ていて共感できる部分があるのが見どころです。

映画『大人は判ってくれない』の感想

監督の少年時代を題材として作られているということで、リアリティーがあります。

当時の少年の気持ちを映画にしてくれていて、わかりやすくもあり、ストーリーが面白くもあり、大人の世界と子供たちの気持ちと、いろんな面から考えさせられる映画だなと感じました。

映画『大人は判ってくれない』の登場人物・キャスト

役名:俳優

アントワーヌ・ドワネル:ジャン=ピエール・レオ
ルネ・ビジェー(親友) :パトリック・オーフェー
ジュリアン(父):アルベール・レミー
ジルベルト(母):クレール・モーリエ

映画『大人は判ってくれない』のスタッフ

監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー
マルセル・ムーシー
製作:フランソワ・トリュフォー

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