映画『ディパーテッド』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想

洋画

日本では2007年1月20日に公開された映画『ディパーテッド』。

この記事では、映画『ディパーテッド』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ディパーテッド』の要約

警察に潜入したアイルランド系ギャング組織内通者の男。アイルランド系ギャング組織に潜入した警察官の男。
素性を偽り、潜入し、明日をも知れない状況の男たち。

出会うはずのなかった二人の運命が奇妙に絡み合い、物語は怒涛のクライマックスへむけ加速していくのです。
大ヒット香港映画「インファナル・アフェア」のアメリカリメイク作品です。

映画『ディパーテッド』のあらすじ(ネタバレなし)

マサチューセッツ州、ボストン南部、通称「サウシ―」が舞台です。
警察はこの町にはびこる犯罪を撲滅するべく、マフィアとの最終戦争に突入しようとしていました。
今回の標的は犯罪組織のトップ、フランク・コステロです。
警察は、マフィアを組織内部から揺さぶろうと、新人の警察官ビリーを潜入させます。
一方のマフィア側も同様に、コリンを新人警察官として潜入させており、警察の動きはマフィアに筒抜け状態でした。
お互いに素性を隠して慎重に潜入生活を行う2人ですが、やがて警察、マフィア共に内部に内通者がいることに気が付きます。
お互い、内通者を突き止めようとしていく中で2人の男の運命が奇妙に交差していくのです。

映画『ディパーテッド』の解説

2006年にアメリカで制作されました。

監督は「無冠の名監督」マーティン・スコセッシ。今作で悲願のアカデミー監督賞を受賞しました。また、同作はアカデミー賞で4冠に輝いています。
マーク・ウォルバーグは助演男優賞にノミネートされましたが、惜しくも受賞を逃しています。

本家「インファナル・アフェア」が香港マフィアと仏教観念を題材にしているのに対し、闇社会の設定は崩さないまま、アメリカ北東部という土地に根付いた話にリメイクされています。
アイルランド系アメリカ人が抱える人種問題にもスポットが当たっています。

レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンという、2大スターの競演も話題になりました。

映画『ディパーテッド』の見どころ

なんといっても2大スターの演技対決です。もはや潜入に慣れすぎて、どちらが正義かわからなくなってしまいます。
脇を固める俳優陣も非常に豪華、主役級の方々がそろっています。

スコセッシ監督自身がイタリア系マフィアの支配する町で育ったため、人間の善と悪のはざまで揺れる様が巧みに描かれています。リアルな暴力描写も監督の特徴の一つに挙げられます。

レオナルド・ディカプリオは今作でスコセッシ監督と3度目のタッグを組み、まったく新しい表情を見せてくれました。
本家作品とは多少違うストーリーになっていますが、自分を偽って生きる男たちの苦悩が描かれています。

映画『ディパーテッド』の感想

本家が素晴らしかっただけに、リメイクは難しいのではないかと思いましたが、スコセッシ監督らしいダーティかつ重厚な作品に仕上がっていました。

ただ、アジア圏とアメリカの文化の違いから、オリジナルとは違った印象を受けます。ハリウッド版として、リメイクと思わずに楽しむのがいいのかなと思います。

2人の役柄を全く逆にしたバージョンも見てみたくなりました。

映画『ディパーテッド』の登場人物・キャスト

ビリーコステガン:レオナルド・ディカプリオ
コリン・サリバン:マット・デイモン
フランク・コステロ:ジャック・ニコルソン
クィーナン警部:マーティン・シーン
ティグナム巡査部長:マーク・ウォルバーグ
マドリン:ウェラ:ファーミガ
エーラビー警部:アレック・ボールドウィン

映画『ディパーテッド』のスタッフ

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ウィリアム・モナハン
製作:ブラット・ピット
音楽:ハワード・ショワ
配給:ワーナーブラザース
公開:2006年10月6日(アメリカ)
2007年1月20日(日本)

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