映画『舟を編む』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

邦画

2013年4月13日に公開された映画『舟を編む』。
この記事では、映画『舟を編む』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『舟を編む』の予告編


公式サイトより引用

1995年、舞台は玄武書房の辞書編集部です。
間もなく定年を迎える編集者の荒木にとって、辞書「大渡海」の完成が心残りでした。
辞書編集部は会社の日陰的存在であり、荒木以外に適当な人材がいません。
そんな中、荒木は営業部に適材がいるという情報を得ます。
荒木は早速その人物・馬締に会い、言葉に対する鋭い感性の持ち主だと見抜きます。
そして、荒木は根回しの末に馬締を辞書編集部に引き抜くのでした。

映画『舟を編む』のあらすじ(ネタバレなし)

玄武書房の辞書編集部に、営業部から馬締光也というコミュ障気味の若者が移ってきました。
それは、定年を迎える編集者・荒木公平の要望によえるものです。
そこから、荒木の念願である辞書「大渡海」作りが始まりました。
間もなく、馬締の下宿先に大家の孫・林香具矢がやってきます。
馬締は彼女に一目惚れし、日に日に香具矢への想いを募らせます。
そんなある日、二人は遊園地に一緒に遊びに行くことになりました。
馬締は精一杯の気持ちを手紙に書き、香具矢に渡します。
しかし、一週間が過ぎても彼女からの返事がありません。
悶々と過ごす馬締に追い打ちをかけるように、部外交渉担当の西岡が異動になるのでした。

映画『舟を編む』の解説

本作は2013年に制作された日本映画で、三浦しをんの同名小説を原作としています。
「大渡海」という中型辞典の編纂を巡り、出版業界の片隅に生きる編集者たちの姿が描かれています。
主人公の馬締光也が、コミュ障を抱えながらも成長していく物語です。
監督を務めたのは、「川の底からこんにちわ」等で知られる石井裕也です。
本作は第86回アカデミー賞・外国語映画賞に、日本代表作品として選出されています。
第37回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞や最優秀監督賞、最終週脚本賞を獲得しました。
また、主演の松田龍平は最優秀主演男優賞を受賞しています。

映画『舟を編む』のみどころ

本作の見どころの一つは、馬締と香具矢の恋の行方です。
馬締は、恋文の返事を待ちきれなくなり、香具矢に直接返事を求めました。
それに対し彼女は、貰った手紙が恋文なのか確信が無かったと言います。それは、香具矢が恋愛に憶病になっていたせいでもあります。
馬締は改めて香具矢に告白し、彼女もそれを受け入れました。
また、同時期に馬締の同僚・西岡も大学時代からの彼女にプロポーズしています。
それから馬締は香具矢と結婚し、下宿先の早雲荘で一緒に暮らし始めます。
13年後、荒木は要介護の妻が亡くなったので、編集部の手伝いに戻ってくるのでした。

映画『舟を編む』の感想

本作において、主演の松田龍平が一皮むけた役者になったと感じられます。
派手な演技などはありませんが、人間の繊細な表情や仕草が見事に表現されているわけです。
馬締役を別の俳優が務めたとしたら、全く別の作品になっていた言えるでしょう。
本作は原作の意図にマッチしながら、原作の肝となるテーマが一層深められていると言えます。

映画『舟を編む』の登場人物・キャスト

馬締光也:松田龍平
林香具矢:宮崎あおい
西岡正志:オダギリジョー
岸辺みどり:黒木華
タケ:渡辺美佐子
荒木公平:小林薫

映画『舟を編む』のスタッフ

監督:石井裕也
脚本:渡辺謙作
撮影:藤澤順一
照明:長田達也
美術:原田満生

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