日本では2009年4月18日に公開された映画『スラムドッグ$ミリオネア』。
この記事では、映画『スラムドッグ$ミリオネア』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』の要約
インドの大都市・ムンバイを舞台に、人気のあるクイズ番組に出場した青年のジャマールを通して、インドの社会問題を描いています。
ジャマールはスラム街育ちのため、勉強ができません。
しかし、クイズ番組に出場したジャマールは、次々と難問を突破していきます。
そんなジャマールは不正を疑われ、番組が終わった直後に警察に連行されてしまいます。
不正はしていない。答えは人生から学んだと。インド社会の現状や兄弟愛、ラブストーリーが交差し展開。
2008年に公開された、社会派エンターテイメント映画作品です。
映画のキャッチコピーは、「運じゃなく、運命だった。」であり、一種の伏線になっています。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』のあらすじ(ネタバレなし)
インドの大都市・ムンバイでは、人気のあるクイズ番組が行われていました。
そのクイズ番組は、問題を正解して、賞金を獲得するというもので、教授や医者など学問に秀でている人たちが多く出場していました。
しかし、なかなか高額賞金を手にする出場者は出ません。
そんなクイズ番組に出た、青年・ジャマールは次々と難問を正解していきます。
ジャマールはスラム街育ちのため、勉強ができないにもかかわらず、正解を出していることから、一躍時の人になっていました。
そんなジャマールを怪しいと感じた警察が、番組終わりの彼を連行してしまいます。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』の見どころ
タイトルだけだと「クイズ番組をテーマにした映画かな?」と思ってしまいます。
しかし、今作はクイズ番組に出場したジャマールを通して、インドの社会問題を躍動感と共に描いた社会派エンターテイメント映画作品です。
ジャマールが受ける警察のひどい取り調べや、ジャマールが育ったスラム街についてなど、様々な過酷なシーンが登場します。
ダニー・ボイル監督が描く、スラム街のカメラワークは必見です。
特に、警察から逃げる子供の姿は、思わずハラハラしてしまいます。
そんな過酷な環境で、切り抜けようとするジャマールのパワーが、
見る人の心をしっかりとつかみます。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』の感想
ジャマールが問題を1つずつ解答するたびに、新たなストーリーが展開していく演出です。
自らの幼少期や兄のサリームや、初恋のラティカなど、次々と明らかになるストーリーに、「次は?」と気になって見てしまいます。
ダニー・ボイル監督ならではのカメラワークが、これらのシーンを更に盛り上げています。
主人公のジャマールが出場する人気クイズ番組は、日本でも話題になった「クイズ$ミリオネア」と同じルールなので、緊張感やスリルなど、すぐに理解できる方も多いでしょう。
トロント国際映画祭では観客賞を、ゴールデングローブ賞ではドラマ部門作品賞を、英国アカデミー賞では作品賞を受賞しています。
そして、アカデミー賞では、作品賞を含む8部門で受賞しており、高く評価されているのがわかります。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』の登場人物・キャスト
役名:俳優
ジャマール:デーブ・パテール
サリーム:マドゥル・ミッタル
ラティカ:フリーダ・ピントー
映画『スラムドッグ$ミリオネア』のスタッフ
監督:ダニー・ボイル
脚本:サイモン・ボーファイ
原作:ヴィカス・スワラップ
音楽:A・R・ラフマーン
撮影:アンソニー・ドッド・マントル