日本では2022年4月29日に公開された映画『不都合な理想の夫婦』。
この記事では、映画『不都合な理想の夫婦』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『不都合な理想の夫婦』の公式予告編
《不都合な理想の夫婦 ・予告編》
映画祭で喝采の嵐!ジュード・ロウがキャリア史上最高の熱演!
“理想の夫妻”の崩壊劇を極限まで描く、虚飾と野望の傑作心理スリラー
周りから見ると幸せな理想的な夫婦が崩壊していく様子を描いた作品です。
主人公のローリーは、貿易商を営んでいて、好景気に伴い大金を稼ぎ、家族と共にロンドンに移り住みます。
誰もがうらやむ夫婦、家族だと思われていましたが、ある日から様子が変わります。
順調だと思われていた工事が進んでいないことがわかったり、新生活のための貯金が底をついていたり、おかしなことが起こります。
映画『不都合な理想の夫婦』のあらすじ(ネタバレなし)
1980年代、主人公の英国人ローリーは、アメリカで何不自由ない生活を送っていましたが、ロンドンににはチャンスがあると移住することを決めます。
妻のアリソンの故郷だからとアメリカに住んでいたが自分には合わないと言います。アリソンには住み慣れた場所を離れることに不満はありましたが、ローリーの説得でしぶしぶ行くことにしました。
ロンドン郊外の豪邸に住み、新しい生活は順調にスタートしローリーは、移住後も仕事に没頭していました。
専業主婦として家にいることが多い妻のアリソンにとっては、新生活に馴染めずに悩むことが多くありました。
ローリーが、豪邸を借りたりお金を多く使っていることで妻のアリソンは生活費についての不安が募っていき、そのことから徐々に夫婦の間に亀裂が入ります。
そして、誰もがうらやむ夫婦から、少しずつ家庭が崩壊していく様子が描かれていきます。
映画『不都合な理想の夫婦』の解説
2019年にイギリスで公開された映画です。
上映時間は、107分です。
日本での公開は、2022年4月29日です。
2018年4月26日に、キャリー・クーンとジュード・ロウの出演が決まったと報じられました。
カナダでの主要撮影が始まりました。
サンダンス映画祭でプレミアム上映をされました。
そこで話題を呼び、英国インディペンデント映画祭で6部門にノミネートされました。
公開初週末には、6万5540ドルを稼ぎ、週末興行収入ランキングは初登場12位となりました。
批評家からの評判は高く、1980年代という時代設定と、時代を超えて通用する主題をうまく組み合わせている、とされています。
映画『不都合な理想の夫婦』の見どころ
傍から見ると、幸せそうな家族で、夫婦と子供とで暮らしていますが、実はそうではないということが徐々にわかってきます。
見栄を張り、家族のことを顧みずに仕事に没頭する夫は、野心家のあまり実際にお金がどれだけあるのか分かっておらず、家族のこともちゃんと見れていません。
順調に、仕事も家族も手に入れたと思っている主人公が、地獄に叩き落される様子を描いているため、見ていてとてもスリルがあります。
幸せとはいったい何なのか、家族とはなど、映画を見ながら、自分の生活のことも考えるきっかけになり、作品の行方がどうなるのかというのに、目が離せないところが見どころです。
映画『不都合な理想の夫婦』の感想
仕事がうまくいき、裕福な生活をしている家族は、誰もがうらやむものですが、それが幸せとは限らないのだということを作品を見て感じました。
自分の幸せとは何なのか、大切なものは何なのか、などを考えることができ、見ごたえがありました。
年齢を重ねたジュード・ロウがこの見栄っ張りのプライドの高い役に妙にはまっていて、最後はハッピーではないですが何となくオチがついて良かったです。
映画『不都合な理想の夫婦』の登場人物・キャスト
役名:俳優
ローリー・オハラ:ジュード・ロウ
アリソン・オハラ:キャリー・クーン
サマンサ:ウーナ・ロッシュ
ベンジャミン:チャーリー・ショットウ
映画『不都合な理想の夫婦』のスタッフ
監督・脚本:ショーン・ダーキン
撮影:エルデーイ・マーチャーシュ
字幕翻訳:高山舞子