日本では1996年1月27日に公開された映画『セブン』。
この記事では、映画『セブン』のあらすじ（ネタバレなし）・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『セブン』概要
ブラッド・ピット主演 × デビッド・フィンチャー監督が贈る
モダン・サイコスリラーの傑作
雨が降る街。引退間近のベテラン刑事ウィリアム・サマセットと新人刑事デビッド・ミルズは死体の発見現場に向かいました。
死体は食べ物に顔を埋めて死んでいる肥満体の男で、食物を過剰に摂取して気絶した所、腹部を蹴られたのが死因でした。
調べるうちに男は何者かに手足を縛られて、銃で脅されて食事を続けさせられていたことが分かります。
さらに調べると、現場からこれが事件の始まりであることを示すメモが発見されます。
映画『セブン』のあらすじ（ネタバレなし）
とある雨が降りやまない街。引退を一週間前に控えたベテラン刑事ウィリアム・サマセットは新人刑事デビッド・ミルズと共にある死体が発見された現場に向かいました。
死体は驚くほどの肥満体の男で、手足を縛られた状態で食べ物に顔を埋めた状態で死んでいました。
調べるうちに、亡くなった男は手足を縛られた状態で、銃で脅されながら無理矢理食事を続けさせられていたことが分かります。
そして、死体の胃から見つかったプラスチックの破片から、現場の冷蔵庫の裏側に犯人が「GLUTTONY（暴食）」の文字を指で書いていたのと、事件の始まりを示すようなメモが発見されます。
映画『セブン』の解説
脚本を担当したアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーは、ニューヨークにいるときに図書館で『失楽園』や『新曲』などの古典を読み、数年かけて脚本を完成させたそうです。
デヴィッド・フィンチャー監督は『セブン』以前に製作した映画の興行的な失敗から、新作を撮る意欲がありませんでした。
しかし配給会社から渡された脚本を読み返すうちに、大きな魅力を感じて、監督をする決意をしました。
監督は本作で銀残しという強いコントラストのでる現像の手法を採用しています。
本作は1995年9月22日にアメリカで公開され、最初の週で1390万ドルの売り上げを出し、各国での総売り上げは3億2730万ドルとなりました。
第６８回アカデミー賞にて編集賞にノミネートされています。
映画『セブン』の見どころ
冒頭、最初の事件現場を捜査するシーンをじっくりと時間かけて見せており、この映画では恐ろしいことが起こっているのだということを、はっきりと見る側に明示しています。
何気ない日常の様子や恐ろしい殺人現場のシーンまで、デヴィッド・フィンチャー監督はコントラストが強く暗い部分がより強調されるような画作りや、ディテールの淡いグリーンにこだわるという独特表現を採用しています。
それが映画全体に陰鬱さを感じさせるような表現になっています。
そのため本作を見ている間は常に、底知れない恐怖感や不安感がつきまとう感覚に襲われます。
映画『セブン』の感想
七つの大罪をテーマにした作品は多くありますが、その中でも恐ろしい物語としてトップクラスの作品だと思います。
常に暗さと悲壮感を感じる映像は斬新なもので、不吉なことがいつ起きてもおかしくない気持ちになります。
映画中で起こる事件が見る側に強いインパクトを残す作品だと思います。
映画『セブン』の登場人物・キャスト
役名：俳優
デビッド・ミルズ刑事役：ブラッド・ピット
ウィリアム・サマセット刑事役：モーガン・フリーマン
トレイシー・ミルズ役：グウィネス・パルトロー
警部役：R・リー・アーメイ
マーティン・タルボット検事役：リチャード・ラウンドトゥリー
マーク・スワー弁護士役：リチャード・シフ
ジョン・ドゥ役：ケヴィン・スペイシー
テイラー刑事役：ダニエル・ザカパ
カリフォルニア役：ジョン・C・マッギンリー
マッサージ店にいた被害者の男役：リーランド・オーサー
マッサージ店の受付係役：マイケル・マッシー
ワイルド・ビル役：マーティン・セレン
ベアーズリー医師役：リチャード・ポートナウ
オニール医師役：ピーター・クロンビー
デイヴィス巡査役：ジョン・カッシーニ
ジョージ役：ホーソーン・ジェームズ
脂ぎったFBI捜査官役：マーク・ブーン・Jr.
図書館の警備員役：ロスコー・デヴィッドソン
グールド夫人役：ジュリー・アラスコグ
ミルズに詰め寄る女記者役：ドミニク・ジェニングス
ニュースキャスター役：ビヴァリー・バーク
案内する警官役：デヴィッド・コレイア
配達員役：リッチモンド・アークエット
映画『セブン』のスタッフ
監督：デヴィッド・フィンチャー
脚本：アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
製作：アーノルド・コペルソン
フィリス・カーライル
製作総指揮：ジャンニ・ヌナリ
ダン・コルスルッド
アン・コペルソン
音楽：ハワード・ショア
撮影：ダリウス・コンジ
編集：リチャード・フランシス＝ブルース
