アメリカでは1989年6月23日に公開され、日本では1990年3月17日に公開された映画『ミクロキッズ』。
この記事では、映画『ミクロキッズ』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ミクロキッズ』の予告編より
パパの珍発明でミリサイズになってしまった子供たちの”小さな大冒険!”
物体縮小化マシンの誤作動で小さくなってしまった子供たちが、ゴミと一緒に捨てられてしまう。装置を作った父に助けてもらうために4人はジャングルと化した庭を冒険し、巨大な生き物との遭遇などの危機を乗り越え家に向かう。
その頃親たちも、子供らが小さくなってしまった可能性に気付き虫眼鏡で地面を探し始めた。
大人から子供まで存分に楽しめるSFコメディ。
映画『ミクロキッズ』のあらすじ(ネタバレなし)
大学教授のウェイン・サリンスキーはずっと「物体縮小化」の研究を続けてきた。
だが実験は失敗ばかりで、大学で研究成果を発表している際も笑いものになっていた。
その頃、サリンスキー家のお隣トンプソン家では釣りキャンプに行く準備をしてる所だったが、次男のロンがバッティングで飛ばした野球ボールが「縮小化装置」のある部屋の窓を突き破り装置に直撃。
ガラスを割った事をロンと一緒に謝りに来た長男ラス、そして一緒に部屋の様子を見に行ったニックとエミーの4人は装置の暴走により光線を浴びて小さくなってしまう。
そこへ帰ってきたウェインが研究をバカにされた腹いせから装置を破壊してしまい、そのゴミと一緒に子供たちもチリとりでゴミ袋に入れられ外に捨てられてしまう。
子供たちはウェインに助けてもらうため、巨大ジャングルと化した裏庭の芝生を冒険し家を目指す。
映画『ミクロキッズ』の解説
1989年初公開のリック・モラリス主演のSFアドベンチャー。
原題は「Honey, I Shrunk the Kids」。
監督のジョー・ジョンストンは本作が監督デビューで、ジョージ・ルーカスが設立したILM(インダストリアル・ライト&マジック)で特殊効果や視覚効果を担当していた。
その後は「ジュマンジ」「ジュラシックパーク3」などでも監督を務めた。
制作費1800万ドルで興行収入は1億3000万ドルに達し、1989年の興行収入ランキングではベスト5に入るほどの売り上げを残した。
これがきっかけでジャイアント・ベビー/ミクロキッズ2、ミクロキッズ3も制作された。
映画『ミクロキッズ』の見どころ
お隣同士のサリンスキー家とトンプソン家は日頃からお互いを変わった一家だと認識していた。
親達も子供らも仲が良かったわけではなかった。しかし子供が小さくなってしまう事件を通してよく知り合い協力して絆を深めていく。
小さくなった子どもたちが出会うアリや、ハチなどの生き物も良くできている。小さくなったことで見える景色が変わり、気づくこともあり、ミニチュアの世界を存分にたのしめる。
伸び放題のただの芝生さえも危険満載の恐ろしいジャングルようでワクワク感も味わえます。
ウェインに似て発明の才能や分析力があるニック、家族思いで弟の心配が尽きない姉エリー。学校で上手くいかず自信を無くしているがエミーに惹かれているラス、反抗期でエミーにも反発するロン。そして、自分の子供がお隣の変人発明家のせいで行方不明になったと知るトンプソン夫妻。
大冒険の裏で同時に展開する人間ドラマもみどころ。
映画『ミクロキッズ』の感想
ディズニー制作で、主演のリック・モラニスらもファミリー向けコメディ寄りの受け入れやすい演技で、ホームアローンのように安心して楽しめる映画です。
子どもは大冒険を、大人は隣人同士の人間模様など、誰もが楽しめる映画になっている。
出演者が一部そのまま次回作にも出ているという事で、ミクロキッズ2と3も観てみたいと感じます。
映画『ミクロキッズ』の登場人物・キャスト
ウェイン・サリンスキー:リック・モラニス
ビッグ・ラス・トンプソン:マット・フリューワー
ダイアン・サリンスキー:マーシャ・ストラスマン
ニック・サリンスキー:ロバート・オリヴェリ
エミー・サリンスキー:エミー・オニール
ラス・トンプソン:トーマス・ブラウン
ロン・トンプソン:ジャレッド・ラシュトン
ブレイナルド博士:ルー・カテル
ドン・フォレスター:マーク・L・テイラー
クワーク(犬):フランク・ウェルカー
映画『ミクロキッズ』のスタッフ
監督:ジョー・ジョンストン
製作:ペニー・フィンカンーマン・コックス、ブライアン・ユズナ、トム・シュルマン
原案:スチュアート・ゴードン&ブライアン・ユズナ&エド・ナハ
脚本:エド・ナハ&トム・シュルマン
撮影:ヒロ・ナリタ
音楽:ジェームズ・ホーナー
美術:グレック・フォンセカ